2024-03-29T08:42:34Z
https://nagoya.repo.nii.ac.jp/oai
oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001379
2023-01-16T05:12:48Z
326:521:1617600603305:1631064355348
否定条件構文における「でなければ」の多様性
諸葛, 玹
「でなければ」をとる条件文は、因果関係により成立しており、その因果関係は仮定条件を表すことが中心となる。「でなければ」をとる構文は、「でなければ+望ましいことがら(46.7%)」と「でなければ+望ましくないことがら(53.3%)」という二種類に分けられる。否定条件形「なければ」全体が「望ましくないことがら(87%)Jタイプに大きな偏りがあるのに対し、「でなければ」に限って示すと偏りがない。また、「でなければ+望ましいことがら」となる場合では、典型的な仮定条件を表す場合のほか、仮定条件の構造をとりながら「AでなければB」という「選択肢の提示」機能を担う場合がある。なお、「でなければ」は、名詞や指示詞、準体助詞など分節しやすい語性をもつものを上接語とするため、上接語の省賂ができ、自立性をもつ「。でなければ」の形式を生み出すことができる。この自立性をもつ「。でなければ」は、接続詞的な役割を果たし、これは「でなければ」の独自の用法である。
departmental bulletin paper
名古屋言語研究会
Nagoya Linguistic Society
2018-03-31
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Nagoya Linguistics
12
69
82
名古屋言語研究
1881-8072
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