{"created":"2021-03-01T06:17:34.618075+00:00","id":10730,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"570e15a0-5061-413e-8c96-78de80813de6"},"_deposit":{"id":"10730","owners":[],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"10730"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00010730","sets":["643:644:645"]},"author_link":["32275","32276"],"item_12_biblio_info_6":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"1988-02-25","bibliographicIssueDateType":"Issued"}}]},"item_12_date_granted_64":{"attribute_name":"学位授与年月日","attribute_value_mlt":[{"subitem_dategranted":"1988-02-25"}]},"item_12_degree_grantor_62":{"attribute_name":"学位授与機関","attribute_value_mlt":[{"subitem_degreegrantor":[{"subitem_degreegrantor_language":"ja","subitem_degreegrantor_name":"名古屋大学"},{"subitem_degreegrantor_language":"en","subitem_degreegrantor_name":"NAGOYA 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47のS-1ayerの構築様式に関して2つのモデルが提示され,OW・MW層において2種の蛋白質サブユニット(OWP ・MWP)がtrimer,或いはhexamerでの構造単位を形成し,それらが更に六角格子及状に配列していることが示された。(4)本菌のS-1ayerの形態形成はペプチドグリカン層並びに2種の蛋白質(MWP ・OWP)分子間の特異的な相互作用一疎水結合, 水素結合及び2価カチオンを介する塩架橋結合一に基づく\"自己集合\"に依ると結論された。\\n第2章B. brevis 47 細胞壁蛋白質及びその遺伝子の構造解析本菌のS-layerを構成する2種の蛋白質MWP ・0.WPを分離,精製し,蛋白質化学的な解析を行うと共に, MWP・OWP遺伝子をクローン化し,その構造を解析することにより,以下のことを明らかにした。 (1)遺伝子構造の解析から, MWP・OWP遺伝子.はMWP遺伝子を上流としてタンデムに存在し,且つその転写方向は同じであることが判明した。MWP遺伝子の翻訳開始にはUUGコドン(SDl)或はAUGコドン(S D2)が,また, OWP遺伝子の場合にはGUGコドン(S D)が関与することを明らかにした。但し,括弧内はそれぞれのコドンの上流に存在するリボゾーム結合部位を示す。(2) MWPはAUG (SD2)から宙訳された場合には23個の,またOWPは24個の,アミノ酸残基より成るシグナル配列を有する前駆体として合成されることが示された。(3) MWP・OWP遺伝子において,冬アミノ酸に対する同義語コドンの使用頻度に著しい偏りがみられ,大腸菌の場合と同様に,このコドンの使用パターンが本菌における2蕃のS-1ayer蛋白質遺伝子・Q)効率良い発現に翻訳段階で関与していることが示唆された。(4) MWPとOWPは共に,ほぼ類似したアミノ酸組成を示し,ほぼ同じ等電点を有するが, 1次構造(電荷アミノ酸の分布及びハイドロパシー)は非常に異なり,S-1ayerの内側を構成するMWPは外側を構成するOWPと比較して,量的にも質的にも親水性領域に富むことが示された。また, 1次構造から予測される2次構造についても,その組成自体は両蛋白質において似ているが,そのパターンは著しい相違を示すことが判明した。(5) MWP・OWPは他のS-1ayer蛋白質に共通する特徴,即ち,(i)非極性アミノ転を多く含み,また塩基性アアミノ酸に比べて酸性アミノ酸に富む, (ii)含硫アミノ酸は少量しか存在しなく, システインは多くの場合全く含まれない,(iii)等電点から判断して酸性蛋白質である, (iv)CDスペクトル解析から推測してβ-シート構造に富む,などを有することが明らかになった。(6) MWP及びOWPの間には有意なホモロジーを示す領域は認められず,両蛋白質遺伝子は共通の祖先遺伝子から分化したものではないことが示唆された.また, OWPとDeinococcus radioduransのS-1ayer蛋白質の間には,それらのC末端領域に有意なホモロジーを示す配列が見い出され, S-1ayer蛋白質の中で進化上保存された重要なドメインであることが示唆された。\\n第3章 細胞壁蛋白質遺伝子の発現に関する解析B. brevis47におけるS-1ayer蛋白質遺伝子の高効率発現,並びに発現調節の機構を解明する為に,そのプロモーターの構造及び発現に関する解析を行った。また,本菌のS-1ayer蛋白質遺伝子を有する枯草菌が合成する蛋白質について解析を行い,以下のことを明らかにした。(1) MWP-OWP遺伝子はMWP遺伝子上流300bpの範囲に存在する5つの転写開始部位から,一つの転写単位として読まれ,協調的に発現することを明らかにした。(2) MWP-OWP遺伝子オペロンの5つの転写開始点はアデニン,またはウリジンであることを明らかにした。また,それらの上流には大腸菌のσ^72並びに枯草菌のσ^43RNAポリメラーゼにより認識される配列と相同性の高いプロモーター配列が各々見い出され,個々のプロモーターが固有の強度と調節様式を持ち,全体として複雑な調節を受けていることが示唆され.た。(3) MWP-OWP遺伝子の転写終結には,大腸菌と同様に, ρ因子非依存性の転写終結シグナルが関与していることが示された。(4)B.brevis47における細胞からのS-layer(MW・OW層)の離脱並びに菌体外への蛋白質(MWP・OWP)分泌はMg^2+添加により抑えられるが,この際に, MWP・OWP遺伝子の発現は転写レベルでは抑制されないことが示された。(5) MWP或はOWP遺伝子を保持する桔草菌は主として細胞内にB.brevis47由来のMWP或はOWPと分子量的に並びに免疫学的に同一のポリペプチドを合成することが示された。また,枯草菌において合成されたMWPは,本菌のMWPと同様に,ペプチドグリカン上にアッセンプリリーし,六角格子構造を形成することが判明した。","subitem_description_language":"ja","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_12_description_5":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"名古屋大学博士学位論文 学位の種類 : 農学博士(論文) 学位授与年月日 : 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