@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011015, author = {羽賀, 祥二}, month = {May}, note = {本研究では19世紀から20世紀日本全国において広範に建立された記念碑の多様性と、その建立と背景、その歴史的意義を解明することを目的とした。記念碑の実態調査を愛知県をフィールドとして実施し、戦前以来の市町村史・記念碑調査書などを当面は網羅的に調べ、愛知県内に建立さた記念碑の基礎データの作成をおこない、3,500基に及ぶ記念碑情報を集積することができた。また19世紀〜昭和戦前期の南朝遺蹟の顕彰運動に関して、隠岐島・鳥取県西部地域・京都市・三重県において調査を実施した。愛知県内の種々の記念碑の概容の把握、南朝関係の遺蹟・記念碑群の調査を通じて、記念碑文化の思想史的背景、民族意識の形成、「伝統」という概念、近代日本人の歴史意識それらの諸問題を検討する手がかりを得た。本研究では日本の記念碑文化を他の社会・民族の記念碑・石造物と比較研究することを目的としている。中国(上海・南京・安徽省・広州・北京・天津市・唐山など)と韓国(安東市・慶州市・釜山市)において石碑・石造物の調査を実施した。中国では明代から中華民国時代にかけて建立された「牌坊」(Memorial Archways)、アヘン戦争関係及び辛亥革命関係、唐山地震などの記念碑を実見し、他方韓国では第二次大戦後に建立された史蹟記念碑・戦争記念碑の調査を実施し、あわせて史蹟保存の現状に関して多くの資料を得ることができた。こうした調査により、中国・韓国における文化財保存に関しての現状と問題点、政治的事情で破壊された文化財の修復状況、歴史的遺蹟の顕彰とナショナリズムとの関係、社会主義かでの死者追悼などについての多くの知見を得た。, 科学研究費補助金 研究種目:基盤研究(C)(2) 課題番号:14510353 研究代表者:羽賀 祥二 研究期間:2002-2004年度}, title = {19-20世紀日本における記念碑文化の比較史的研究}, year = {2005} }