@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011064, author = {山下, 興亜 and 古賀, 克己 and 江口, 正治 and 佐々木, 卓治 and 柳沼, 利信 and 小林, 迪弘 and 森島, 伊佐夫 and 大西, 英爾 and 小山内, 実}, month = {Mar}, note = {家蚕のもつ特異的な代謝産物ならびに代謝系を明らかにし, 家蚕の潜在機能の有効利用をめざして本研究は3ケ年計画で進められた. 得られた成果は以下の通りであるが, ほゞ所期の目的は達せられた. 今後は本研究の結果を総合し, 家蚕のみならず昆虫や無脊椎動物の有効利用の体系化を指向することが望まれる. 1.環状ヌクレオチド代謝はペプチドホルモンの媒介系として多様な機能を果たしている. カイコの休眠ホルモンはcGMPの減少をもたらし, しかもその調節は時間的に遅い反応であった. カルモジュリンはトリメチルリジンを含んでいるが, カイコのものはこれを欠いている. 2.プロテアーゼとそのインヒビターの協同作用は生体防御の面でかけがえのない作用をしている. 血中インヒビターの動的変動からプロテアーゼによる発育調節と同時に侵入微生物の増殖防止が推察された. インヒビターの遺伝子解析を進めるためにcDNAを作成し, アミノ酸配列とインヒビターの作用点を明らかにした. 3.カイコ卵は低温耐性であるので, 温度調節の生体機構をソルビトール代謝を指標にして検討した結果, NAD-ソルビトールデヒドロゲナーゼは5°Cでは誘導されるが, 0°Cでは全く誘導されなかった. 4.昆虫の脱皮ホルモンはエクダイソン型のステロイドであるが, カイコ卵中にはボンビコステロールと命名した特異的なステロイドが存在していた. 本ステロールはホルモン活性を有していないが, ステロイド代謝産物として注目される. 5.精子の成熟と成熟精子のエネルギー源がグリコーゲンとアルギニンであることが明らかになった. 細胞外での解糖系の作動やアルギニンカスケードの証明は特筆に値する., 科学研究費補助金 研究種目:総合研究(A) 課題番号:60304024 研究代表者:山下 興亜 研究期間:1985-1987年度}, title = {家蚕の代謝特性とその有効利用}, year = {1988} }