@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011115, author = {浜, 健夫}, month = {Mar}, note = {1.ガスクロマトグラフ-質量分析計(GC-MS)による脂肪酸の^<13>C同位体比の見積:GC-MSにを用いた脂肪酸の ^<13>C位体比見積の精度を、^<13>Cで標識したパルミチン酸を用いて検討した。その結果、^<13>C- GC-MSは、本研究を遂行するに当たり、十分な精度を持つことが明らかになった。 2.北太平洋亜寒帯および亜熱帯海域における脂肪酸の生産:浮遊藻類により生産される脂肪酸の組成を明らかにするため、北太平洋亜寒帯および亜熱帯海域において^<13>C-GC取り込み実験を実施した。生産された脂肪酸の組成について^<13>C-GC-MS法により明らかにした。脂肪酸組成は両測点で大きな違いが認められ、亜寒帯海域では、複数の不飽和結合を持つ多不飽和脂肪酸が大きな割合を占めたのに対し、亜熱帯海域では、飽和脂肪酸が主要な構成分であった。これは、両測点における水温の差に起因するものと思われ、水温の低い亜寒帯海域では、藻類の生体膜の流動性を保つため、多不飽和脂肪酸が多く生産されるものと考えられる。 3.バクテリア固有の脂肪酸への炭素の流れ:北太平洋亜寒帯および亜熱帯海域での^<13>C取り込み実験で得られた試料について、各種のバクテリア固有の脂肪酸の^<13>C同位体比を見積もった。バクテリア固有の脂肪酸の^<13>C同位体比は、植物プランクトンが主要な構成分と思われる脂肪酸の同位体比に比べ非常に低い埴であった。これは、インキュベ-ション実験の期間などを考慮しても、植物プランクトンから、バクテリアへの有機炭素の流れが、大量かつ高い速度で生じてはいないことを示唆するものと考えられる。また、浮遊藻類から細菌類への有機炭素のフラックスを正確に推定するためには、インキュベ-ションの長さ、藻類細胞の^<13>Cなどを検討してゆく必要があることが分かった。, 科学研究費補助金 研究種目:一般研究(C) 課題番号:03640552 研究代表者:浜 健夫 研究期間:1991-1992年度}, title = {浮遊藻類から細菌類への有機物の流れ : 新手法による微生物ル-プの検証}, year = {1993} }