@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011116, author = {水谷, 伸治郎}, month = {Mar}, note = {砂質堆積物基本的な特性について、次の点を明らかにした。(1)原物質が移動して、集積される過程においては、結果として形成される砂質堆積物の粒度組成は原物質の性質、つまり、原物質の粒度組成に大きく支配される。しかし、形成される砂質堆積物は、経験的にその粒度組成が対数正規分布をなすとされてきた。この点に関して、関係ある分析値を詳細に検討した結果、実際には対数正規をなすいう理論的裏づけは、一部の例外を除いては、まったくないこと明らかになった。(2)原物質の性質を含め、現実的には、砂質堆積物中の全粒径の砂質粒子のうち、シルト質砂粒はその円磨度が極端に悪いこと、また、そのような性質は形成環境にほとんど関係がないことが明らかになった。これは、砂質物質の円磨作用や破壊過程に大きく関係していると推定され、その衝突による円磨作用を石英粒子について考慮した結果、シルト質砂粒は表層過程では、理論的にも、原物質の形状を保持したままで、運搬・沈積することが明らかになった。(3) 混合過程における砂質堆積物の性質は、その粒度組成と鉱物組成の両者ともに、一次線型モデルで説明ができる。従来、確率紙にプロットした結果から推定された混合相の存在は、解釈としては妥当性が全くないことが明らかになった。ただし、この線型モデルは、数学的には解の安定性がない。線型計画法の手法を導入しても、この難点は避けられない。これを解決するのは、数学的手法ではなく、別の手段によらねばならないであろう。現在唯一の方法は、砕屑粒子の個々の鉱物学的性質に着目することであり、重鉱物の研究はそのひとつである。(4)関係する内外の論文の総括レヴューを行った。, 科学研究費補助金 研究種目:一般研究(C) 課題番号:03640640 研究代表者:水谷 伸治郎 研究期間:1991-1992年度}, title = {線型モデルによる砕屑性堆積物形成過程の解析}, year = {1993} }