@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011156, author = {清水, 裕之}, month = {Mar}, note = {チケット情報誌を利用し、名古屋圏での舞台芸術の公演状況の全体像を把握する分析を行うことにより、名古屋地域では舞台芸術公演の数は多く多数の団体が多様な活動をしているのだが、経済活動としては、首都圏と比して十分成熟しているとは言えない状況が確認できた。また、国勢調査及び舞台芸術家へのアンケー ト調査により、舞台実演家は東京に一極集中し、名古屋地域での実演家には一部例外を除いて公演活動で完全に生計が立つプロは少なく、何らかの副業を行いながら公演活動を続けている構造が確認できた。技術組織に対する実態調査では、技術組織は、TV、イベント、コンサート等の業務も含む大量の仕事をこなしながら産業として成立させ、市場経済と馴染みにくい舞台芸術界とのクッション的役割を果たしていることが確認できた。これらの個々の活動主体は、独自では創意工夫をした活発な活動をしているが、舞台芸術活動の地域的なネットワークの視点からは、効果的な協同作業を行っているとは言い難い状況が把握できた。今回の調査を通し、以下の知見が得られた。東京圏では民間の活動主体の自由な活動により舞台芸術が産業として成立するほどの人口を有しているが、名古屋地域ではそこまでの人口規模は無く、民間の活動主体は存在し個々では活発に活動しているが、地域全体として舞台芸術の環境基盤ができているとは言い難いがたい。地域の持つ潜在力を生かしきれていないのである。近年、名古屋地域でも公的組織が舞台芸術支援に積極的に乗り出してきてはいるが、地域全体の中で自らの活動を位置づけるような視点はまだ乏しい。名古屋地域の場合における公的組織の役割としては、自らがソフト提供をするような活動主体になるというよりむしろ、現在の民間活力を生かし、コーディネーターとしての役割が必要とされる。それにはやはり、民間の主体自身による現状の自覚と、改善への自主的な協同が大前提となる。, 科学研究費補助金 研究種目:一般研究(C) 課題番号:06650682 研究代表者:清水 裕之 研究期間:1994-1995年度}, title = {舞台芸術創造ネットワ-クのオ-プン化を意識した舞台芸術創造施設のあり方の研究}, year = {1996} }