@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011215, author = {渡辺, 豊英 and 佐川, 雄二 and 朝倉, 宏一}, month = {Mar}, note = {長時間トランザクション処理にエージェントを導入し、複数の関連する処理内容を効率的に実行できる枠組みを構築することが目的である。この目的に対して、 1)長時間トランザクションを効率良く実行可能とする枠組み、2)トランザクション処理の実行性能向上のための機構という2つ課題を捉えた。長時間トランザクション処理の枠組み・機構では、三階層モデルを提案した。三階層モデルでは、最上位置を長時間トランザクション層、中位層をトランザクション層、そして最下位層をアクション層とし、長時間トランザクションは階層的にそれぞれの層にて実行管理、実行制御される。しかし、階層モデルでは上位層の実行が下位層の実行に強く依存し、下位層における実行失敗、実行停止、実行中断などによって上位層が効率的に実行されないという問題が指摘されている。これに対処する観点から、各層にはその役割に応じたエージェントを配置し、エージェントの自律的な振舞いによって様々な現象に適切に対処可能な機構を構成した。一方、トランザクション処理の実行性能向上では、トランザクション間の更新・参照関係の下に漸進的にデータを共有することにより、並列性を導入する手法について検討・実験した。また、漸進的処理におけるデータ共有の更新・参照関係を保証するための同期問題、及び高速なデータ更新・参照のためのアクセス制御問題に対処した。一つのデータを二つのプロセスで更新・参照する関係は形式的に生産者・消費者問題と捉えることができるが、共有するデータ・サイズが大きい場合、一般には更新プロセスが終了しないと、参照プロセスは実行開始できない。しかし、配列データは逐次的に更新され、極端な場合更新された配列要素は即時的に利用可能であり、漸進処理を適用して並列実行により効率を向上させることができる。, 科学研究費補助金 研究種目:基盤研究(B)(2) 課題番号:09480074 研究代表者:渡辺 豊英 研究期間:1997-1999年度}, title = {エージェント概念に基づいた長時間トランザクション・モデルの研究}, year = {2000} }