@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011277, author = {町田, 健}, month = {Mar}, note = {形態論的特性に基づく言語類型が示す形態素配列規則に、一定の傾向が観察されること、配列規則を決定する原理として、一次元的に配列されている形態素の表示する意味を統合して事態を構成する過程において、事態の限定度が最大となる規則が選択されることが、本研究の結果明かとなっている。限定度を最大とする規則は、すなわち理解の過程における効率性を最大とするものであり、配列規則における効率性の原理が妥当なものであるかどうかを、できるだけ多くの言語を対象として検証することが、言語学における意味論的統語論の次なる課題となる。一方で、この原理が事態を表示するという言語の本質から見て妥当性をもつかという、理論面での検証も必要である。本年度の研究は、言語単位が体系をなすという、言語の絶対的原理に基づいて、文を構成する形態素の機能を決定する論理的な基盤の考察を中心として遂行した。形態素や音素という言語単位が体系をなすのであれば、これらの言語単位の価値、すなわち機能を決定するのは単位間の関係性である。この関係性の性質を深く追究し、数理的論理学の知見を援用して関係の分類を企図した言語学者として、デンマークの言語学者イェルムスレウがある。この言語学者の言語理論は「言理学」と呼ばれ、言語学史にその名を止めるものではあるが、その難解さのゆえに、現在の言語研究に大きな影響を与えるには至っていない。しかし、体系内の要素が一定の関係にあると主張するだけでは、要素の価値を厳密に決定することは不可能なのであり、その関係の特性を精密に分析した言理学の成果は、改めてその重要性を認識される必要がある。この点における本研究の成果は、要素の体系に基礎を置く今後の言語研究に対して価値ある指針を提供するものである。, 科学研究費補助金 研究種目:基盤研究(C) 課題番号:17520256 研究代表者:町田 健 研究期間:2005-2007年度}, title = {統語規則を決定する普遍的原理の類型論的観点からの探求}, year = {2008} }