@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011285, author = {杉浦, 一孝 and 大江, 泰一郎 and 小森田, 秋夫 and 大河内, 美紀}, month = {Mar}, note = {本研究は、社会主義体制の崩壊後、普遍的価値として理解されることになる「市場経済」「民主主義」および「人権」を三位一体としてとらえ、その実現のために立憲主義の「移植」を試みている旧ソ連の構成共和国であった中央アジア諸国、とくにウズベキスタン、カザフスタンおよびキルギス共和国のその試みの今目的な意義と問題点を、それぞれの国の憲法適合性審査制度とその運用実態を分析することにより明らかにすることを目的とするものであった。本研究では、比較の視点から、ロシア憲法裁判所の立憲主義に係る判決、とくに権力分立の原則(連邦制、地方自治を含む。)、経済活動の自由、人格的および政治的自由権(参政権を含む。)に係る判決も分析した。この結果、ウズベキスタンおよびカザフスタンの場合、その試みとは相いれない大統領中心の威主義的政治体制を取っていることから、立憲主義の「移植」とその定着は、困難をともない、まだかなりの時間を要することが明らかとなった。要するに、両国に「移植」された立憲主義の定着の問題は、権威主義的政治体制の改革の問題と密接にむすびついているということが明確になった。またキルギス共和国の場合も、政治体制が不安定であり、個人の権利擁護に一時非常に積極的であった憲法裁判所の廃止論が主張されるなどしたことからも示されるように、同じく立憲主義の「移植」とその定着は、困難をともない、かなりの時間を必要とすることが明らかとなった。本研究の成果の詳細については、研究成果報告書を参照していただきたい。, 科学研究費補助金 研究種目:基盤研究(B) 課題番号:17330001 研究代表者:杉浦 一孝 研究期間:2005-2007年度}, title = {中央アジア諸国における立憲主義の「移植」とその現実態に関する研究}, year = {2008} }