@techreport{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011288, author = {石坂, 隆 and 岩井, 邦中 and 鶴田, 治雄}, month = {Mar}, note = {雲は降水形成や大気の熱構造の決定に大きな役割を果たしている。雲のこれらの挙動は雲の性状によって大きく異なる。特に雲の氷晶化は、雲の降水効率や雲の放射特性を大きく変えることが知られている。それ故、雲の降水形成過程や放射特性を究明するためには、雲の性状を詳しく観測し、その氷晶化を調べることが非常に重要である。このため、本研究では、雲の性状とその氷晶化に関する研究を進めた。報告書では特に次の三つについて述べる。 (1)雲粒子直接測定装置の開発-雲粒や氷晶を直接法で測定する、小型で精度の高いビデオカメラを利用した航空機搭載用雲粒子直接測定装置の開発を行った。この装置では、ガラス板上に採集された雲粒子を拡大装置のついたCCDカメラで撮影することによって、雲粒子の種類、数濃度や粒径分布を測定できる。 (2)雲の性状に関する航空機観測-1989年3月和歌山県串本沖上空で、また8月に奄美大島近辺上空で雲の航空機観測を行った。その結果、雲粒の粒度や雲水量は雲の氷晶化によって大きく変化する可能性が見い出された。 (3)雲の氷晶化度の実態の観測-志賀高原で冬季雲内の氷晶濃度を沈降法とインタクタ-レプリカを用いた方法で測定した。また、雲頂高度は気象衛星の赤外画像から推定した。その結果、雲中で測定された氷晶濃度が、これまで観測された氷晶核濃度より著しく高いことが見い出された。これらの結果から、日本付近の雲の中でもなんらかの氷晶の増殖過程が起こっている可能性が示唆された。, 科学研究費補助金 研究種目:一般研究(C) 課題番号:63540311 研究代表者:石坂 隆 研究期間:1988-1989年度}, title = {冬季北西太平洋域層状雲の氷晶化度の実態とその発生機構に関する研究}, year = {1990} }