@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00011524, author = {中川, 毅 and Nakagawa, Takeshi}, journal = {名古屋大学加速器質量分析計業績報告書}, month = {Mar}, note = {フランス南部および中部アルプス地方の9地点から堆積物試料を採取し、層準によって化石花粉に富んだ密度フラクションまたは陸上起源の大型植物遺骸を抽出し、それぞれに対してAMS年代測定をおこなった。花粉のフラクションの分離にあたっては、Regnell&Everitt(1996)によって提案された比重分離法を適用した。もっとも彼らの論文が示唆するところとは異なり、実際に抽出されたフラクションは、かならずしも花粉だけを純粋に含むものではなかった。年代測定の結果を比較・検討したところ、密度フラクションから得られる年代は、陸上起源の大型植物遺骸から得られる年代に対して、ほぼ一貫して古い値をしめすことが分かった。ただし分離されたフラクションがほぼ純粋に化石花粉を含む場合に限っては、両者の間に値の矛盾は見られなかった。このことは、年代のシフトには花粉遺骸の物質の混入が寄与していること、また、花粉が純粋な形で抽出できさえすれば、AMS年代測定用の適切な試料となりうることを示している。Regnell&Everittの方法は原状では完全なものではなく、このことは、その後の彼らとのpersonal communicationによっても裏付けられている。技術的な改善点としては、密度のさらなる細分化、シュルツ液の利用による炭素粒子の除去などが考えられ、これらの実施は当面の課題であろう。, タンデトロン加速器質量分析計業績報告 Summaries of Researches Using AMS 1997 (平成9)年度}, pages = {244--252}, title = {AMS年代測定を目的として、堆積物コアサンプルから花粉のフラクションを分離する試みについて : 技術の評価と展望}, volume = {9}, year = {1998} }