@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00012222, author = {張, 善実}, journal = {言葉と文化}, month = {Mar}, note = {日本語の二字漢語サ変動詞には自動詞のみのもの(「読書する」、「爆発する」)、他動詞のみのもの(「殺害する」、「出版する」)、自他両用法のもの(「拡大する」、「開店する」)がある。自動詞はさらに意図的な動作を行う「動作主」(Agent)を主語に取る非能格自動詞(「読書する」)と「対象」(Theme)を主語に取る非対格自動詞に分けられる(「爆発する」)。1)(影山1993、1996)「読書する」などの動詞は語の内部に「本を読む」という他動詞的要素を持っており、「読書する」全体は自動詞相当の機能しか持たない。つまり、(1)のように「*源氏物語を読書する」とは言えない。しかし、動詞によっては「出題する」、「受診する」のように、文中でさらに目的語を取るものがある。 (1) *太郎が源氏物語を読書する。(2) 全国学力調査は小学6年と中学3年を対象に、国語と算数・数学を出題し、生活ぶりなどを聞いた。(朝日新聞2008/12/06)(3) 新型インフルエンザの感染拡大を受け、症状がないのに医療機関を受診するケースが県内でも相次ぎ、医師らが対応に悩んでいる。(朝日新聞 2009/10/08) 「読書する」、「受診する」、「出題する」は国語辞典にはどれも自動詞と表記されている。しかし、(1)のようにヲ格を取らず自動詞として使われるものもあれば、(2)、(3)のようにヲ格を取って他動詞として使われるものもある。 このように、V-N型の漢語動詞2)(以下、略して「VNする」とする)は文中での自他の振る舞いが一様ではない。では、「VNする」の中でどのような動詞は目的語を取ることができ、どのような動詞は目的語を取らないのか。またそれはなぜなのか。本稿ではこの点について「VNする」の「V」の自他性との関わりから考察する。}, pages = {155--164}, title = {V-N型の漢語動詞の語構成と自他}, volume = {11}, year = {2010} }