@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00015434, author = {外池, 俊幸 and TONOIKE, Toshiyuki}, issue = {1}, journal = {言語文化論集}, month = {Oct}, note = {本稿では、言語の起源に関して、Kirby(2002)で示された人工生命の枠組みでの提案の基本的な仮定を踏襲しながらも、重要な点で異なる提案をする。具体的には、Kirby(2002〕では、個々の人間(agent)がやり取りすることで、相手の発話から学び、それに対しての発話から、相手が学ぶという、相互のやり取りで、言語が形作られ、言語が発展していくと考えられている。agent間の社会的コミュニケーションを重視している。それに対し、本稿では、個々の人間の間のやり取りではなく、一人の人間の中に、agentが二人いて、その二人のagent間の対話が、言語を生み出したというモデルを提案する。私と私自身との対話を考えるのである。言語の重要な特性である構成性は、既に実現していたと仮定する。また、言語の獲得のモデルとしては、大きく三つ、跳躍説、漸進説、前適応説があるが、いくつかの離散的な機能があって、それらが揃って、比較的短期間の間に、結果として言語を獲得したという前適応説を仮定する。そして、言語の誕生は、回帰的な構造を作れるようになったことで実現したと考える。これらを自然な形で統合できるモデルを提案する。}, pages = {79--89}, title = {言語の起源 : 自分自身との対話としての思考 : 人工生命の観点から}, volume = {34}, year = {2012} }