{"created":"2021-03-01T06:22:54.043104+00:00","id":15691,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"410b04a7-1d85-41fd-8a97-cc384b1e0cc5"},"_deposit":{"id":"15691","owners":[],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"15691"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00015691","sets":["608:648:1475"]},"author_link":["47682","47683"],"item_15_alternative_title_19":{"attribute_name":"その他のタイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_alternative_title":"英語に借用された日本語 : Oxford English DictionaryとRandom House Unabridged Dictionaryを資料として","subitem_alternative_title_language":"ja"}]},"item_15_biblio_info_6":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2004-03-23","bibliographicIssueDateType":"Issued"}}]},"item_15_description_4":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"英語には日本語からの借用語が多く含まれている。ところが、日本語借用語が注目されたのは 1980 年代以降で、それ以前はほとんど無視されていた。1990 年以降、この分野の研究は多く、今は人気のテーマだといえる。本論文の目的は Oxford English Dictionary(OED)と Random House Unabridged Dictionary (RHD)に見られる日本語借用語を分類・研究することによってそれらの特徴を見付け、また、日本文化が海外でどのように見られているかを調べることである。OED と RHD にはそれぞれ特徴がある。OED の方は、「歴史的原理」による語彙の採択・配列、さらには、固有名詞の非採択である。RHD の方は、小百科事典的な要素を含む。この様に、辞書はそれぞれに特徴を持っているため、採択された語彙が現在の英語を完全に繁栄しているとは言えないものの、2 つの辞書を用いることで少しは実情に近いものとなるだろう。OED の語彙の収集は CD-ROM・オンライン版の検索で、RHD は手作業で行った。最終的な収集語彙数はそれぞれ 644 語・421 語になった。重複を除いて集計すると合わせて869 語(連語なども含む)となる。意味別に分類することは簡単でない。色々な学者が様々な分類を試みている。本論文では、東京成徳英語研究会(1995-1998)及び渡邉(2000)が用いた項目を基に新たに作った。37の意味分類は次の通り(‹ ›内は各項目の語彙数)。行政単位 ‹2›、工芸・美術 ‹64›、人名 ‹61›、植物 ‹37›、武士道 ‹6›、文字 ‹8›、物理・化学 ‹23›、衣類 ‹18›、日用品 ‹12›、文化 ‹16›、習慣・慣習 ‹6›、経済・経営 ‹21›、芸能 ‹17›、行事 ‹3›、飲食物 ‹75›、遊戯 ‹8›、地名 ‹105›、挨拶・掛声 ‹3›、時代 ‹15›、家屋・調度品 ‹19›、氏姓 ‹7›、文学 ‹12›、度量衡 ‹11›、医学 ‹27›、鉱物 ‹10›、金銭 ‹11›、音楽 ‹9›、自然 ‹7›、職業・身分 ‹46›、宗教 ‹44›、住民・移民 ‹13›、社会制度 ‹11›、スポーツ ‹62›、乗り物 ‹6›、武器 ‹12›、動物 ‹11›、その他 ‹51›。意味分類別に分けると、地名が最多で、次いで飲食物、工芸・美術、スポーツ、人名、職業・身分、宗教、植物、医学、物理・化学の順になる。日本の文化に特徴的な事項が多い。その中で、スポーツでは柔道の技の名称が目立つ。植物、医学、物理・化学では、日本文化独特な事柄の他に、日本人発明・発見の物も見られる。日本語借用語は総じて新しい事柄及び概念を取り入れる際に新しい語の必要にせまられて借用された様である。時代別の分類は、50 年毎の区切りで 9 つに分ける。ここでは OED の見出語彙のみを扱った。RHD には借用年代の記載のない語彙があるからである。OED に見られる初出年を借用年代として処理し、早川(1996)の修正を容れた。そうすると、借用数が急増している時期が 1700 年~1749 年、1850 年~1899 年の 2 回あることに気付く。前者はケンペルの『日本史』の発刊(1727 年)、後者は日本開国(1854 年)の影響と思われる。日本語借用語の多くは比較的新しく、19 世紀後半以降の借用である。同化の過程は 4 段階に分けられ、この過程を経ずに同化する語もあり、順序が違う場合もあるが、標準的には次の順で同化されていく様である。第 1 段階は修辞記号の使用及び説明が必要な段階。第 2 は発音・綴りに変化が起こる段階。第 3 は語形変化が起こり、接辞・結合・省略などが見られる段階。第 4 は完全に他の語と同様に使われ、外来語だったことさえ忘れられて、品詞変化や意味変化が起こる段階。よって、ある語が同化されているかを調べるためには、綴りや発音の変化、語形変化、品詞変化・意味変化があるかを調べればよい。綴りの変化に関しては、複数の綴り方を持つ語彙があてはまる。ただし、外国語を介して借用されている語彙もあるので注意が必要である。また、外国語の表記に影響されているものもあるだろう。綴りの変化について特記すべきことは、次第にローマ字に近づいているということである。日本の正字法が西洋でも理解されてきたのであろう。その中でも同化したものは、固有名詞も含めて自国の習慣や発音に合わせて綴りが変わったものもある。発音に関してはあまり見ることができなかったが、母音が子音よりも変わりやすい様である。語形変化のパターンはほぼ決まっているといってよい。接尾辞-ate、-ism、-ist、-ship を付けた変化である。よく知られていると思われる語彙に見られるようである。品詞変化・意味変化が起こった日本語借用語はさほど多くないが、名詞が動詞として過去形の-ed や進行形の-ing を付けて使われている例が見られる。これらは完全同化した品詞変化の例といえよう。日本語借用語の数は日本語に見られるカタカナ英語と比べるとはるかに少ない。これは日本と西洋との接触が長い間なされていなかったからかもしれない。もっとも、近年、状況は変わり、多くの日本語が海外に移入されている。日本の発展と同時に世界との結びつきも強くなり、日本の実情を表す言葉が借用されるようになってきている。ある文化が他の文化と接触を持つとき、新しい概念や事物とぶつかり、語彙を借入していく。日本と英語圏との交流は近年ますます盛んであり、より多くの日本語が英語に移入されるようになるだろう。OED New Edition にはすでに多数の日本語借用語が新語として登録されている。2010 年に発行といわれている OED 第 3 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