@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00017567, author = {浮葉, 正親}, journal = {名古屋大学日本語・日本文化論集}, month = {Mar}, note = {本稿では、まず磯貝の初期(1950年代末から70年代中盤)の文学活動を紹介しながら、実存主義文学や日本の戦後文学に強い影響を受けた作家が在日朝鮮人文学に出会うまでの過程を跡づける。次に、「在日朝鮮人作家を読む会」(以下、「読む会」)を創設し、在日朝鮮人文学に傾倒していく中期(1970年代末から90年代)の作品に注目する。具体的には、「時を跨いで」(1979)、「梁のゆくえ」(1984)、「漁港の町にて」(1996)、「青の季節」(1998)という4つの小説を取りあげ、在日朝鮮人の登場人物の描き方を抜き出してみる。4作品すべてに登場する2人の朝鮮人の少年には、磯貝の少年時代の「朝鮮体験」が投影されている。「読む会」を創設して本格的に在日朝鮮人文学に向き合い、在日朝鮮人の社会活動にも積極的に関わろうとしていた磯貝は、少年時代の「朝鮮体験」を小説化して「生き直す」ことによって、自身の表現活動の基盤を更新したのではないかと考えられる。}, pages = {71--86}, title = {磯貝治良の中期作品における在日朝鮮人像の形成 : 少年時代の「朝鮮体験」を生き直す}, volume = {21}, year = {2014} }