@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02000035, author = {余, 飛洋}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {古代日本語のモノスは、実質動詞として自動詞用法と他動詞用法をともに備えていたが、中古から中世にかけては、移動動詞と存在動詞を中心に、自動詞の代用となるモノスが多用されている。他動詞としてのモノスは、他動性が弱い他動詞の代用となっている場合がほとんどである。近世に入ると、他動性が強い他動詞用法が現れ、他動詞としてのモノスの使用が優勢となりはじめる。近現代になると、90%以上のモノスが他動詞として使われるようになった。近世以降70%以上の用例は、動作の達成・到達の結果、目に見える/手に触れる結果物が伴う、他動性が強い他動詞としての用法に偏る。一方、このような、モノスの「達成する」「結果物がある」という特性は、中古の自動詞用法においても認められ、一貫性が見える。他動詞用法の拡大は、この特性が近世以降、明確化・具体化した結果と言える。}, pages = {29--42}, title = {モノスの自・他用法と他動詞用法の拡大について}, volume = {15}, year = {2021} }