@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001328, author = {藤森, 秀美}, journal = {名古屋大学日本語・日本文化論集}, month = {Mar}, note = {本稿は「わく」の用例をコーパスで収集、分析した上で、意味を明らかにし、その関連性を示すことと、学習者の「わく」の適切な使用につなげることを目的としたものである。「わく」は「沸く」、「湧く」、「涌く」の3つの漢字表記に加え、平仮名表記もなされる。本稿では、表記の違いによる意味の相違はないという立場をとり、分析を行った。自動詞「わく」は、1語の多義語として扱う辞書もあれば、2語の同音異義語として扱う辞書もあり、学習者にとっては、必ずしも学びやすい項目ではない。本稿では「同音異義語寄りの多義語」であると捉え、15の意味に分けて分析した。また、15の別義間の関連性を明らかにした上で、多義構造を図で示した。このことにより、学習者は、「わく」の全体像をつかみやすくなると考えられる。自動詞「わく」は温度上昇による沸騰という意味と出現の意味が際立ち、それぞれから複数の意味が派生していることが、用例を分析することにより明らかとなった。派生を動機づけるのは、メタファーとメトニミーという比喩であることを確認した。本稿で「わく」を多義語としたのは、「沸騰」と「出現」の意味間に関連性が認められるからである。さらに、分析の結果明らかになった別義のコロケーションを詳細に示した。このことにより、学習者の「わく」を含む文の産出が容易になると考える。}, pages = {15--38}, title = {「わく」の意味分析}, volume = {28}, year = {2021} }