@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001350, author = {馬, 静雯}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {江戸時代の白話小説訓訳本『照世盃』の右訓には口語的な文末表現「ジャ」が現われる。その数は多くないが、同時代の他の訓訳本、訓点資料(四書五経など)及び唐話資料と比べると、特異である。本稿では右訓に現われている「ジャ」の使用状況を中心に考察を行なった。その結果、右訓の「ジャ」は主に話し手が一般階級であり、聞き手が話し手と対等で親しい関係を持つ者である場合に用いられる。このような傾向は訓訳本の左訓及び同時期の噺本における「ジャ」にも見られる。一方、『照世盃』の右訓には古来の訓点資料に慣用されている「ナリ」(終止形)の数が非常に少ない。用いられる場合、その使用者の階層は右訓の「ジャ」より少し高いようであり、「ジャ」と位相上の対立が窺える。このような対立は訓訳本の左訓及び『照世盃』以前の口語資料には見られないが、『照世盃』以降の口語資料にはやや対立が見られる。調査結果から訓訳本の右訓は当時の口語から影響を受けたことが分かった。}, pages = {13--26}, title = {近世の白話小説訓訳本に見られる文末表現「ジャ」について}, volume = {14}, year = {2020} }