@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001351, author = {三宅, 俊浩}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本稿では、可能表現が時に評価を表すことに注目し、歴史的な観点から考察を行う。近世におけるレル・ラレル・可能動詞・デキルの四形式を対象に調査した結果、次の三点が見出された。(1)可能動詞とデキルには近世に評価を表すと認めてよい確例があるが、レル・ラレルには確例が見られない。(2)可能動詞とデキルが評価的な意味を表す場合、専ら肯定形で現れる。古代語の可能文は圧倒的に否定文に多いことが知られており、近世期においても例外ではないが、この評価的用法は肯定形で多く現れる点にその統語的特徴がある。(3)可能動詞の評価的用法は動作対象に対する評価を表わすが、デキルの評価的用法は動作主に対する評価を表わす点に相違が観察され、この特徴は現代語においても同様である。}, pages = {1--12}, title = {近世期可能表現における評価的用法}, volume = {14}, year = {2020} }