@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001374, author = {阿部, 裕}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {日本語の複合動詞には前項が接頭辞であるものが多く存在するが、それらの歴史的変遷はほとんど解明されていない。接頭辞型複合動詞の1つに「打つ」を前項とする「ウチ-」がある。中古の「ウチ-」については研究がある程度蓄積されているが、上代の「ウチ-」についてはまとまった記述が見られない。本稿はその欠を補うため、上代における「ウチ-」の様相を記述する。「ウチ-」は後項動詞の種類からI類(ウチ+他動詞)、II類(ウチ+意志的自動詞)、III類(ウチ+非意志的自動詞)に分けられる。調査の結果、I類、II類、III類のすべてにおいて、前項「ウチ」が動詞としての機能を有している例と前項「ウチ」が接頭辞である例が併存していることが確認された。前項が接頭辞であると考えられる「ウチ-」がI類、II類、III類の全てにおいて確認されたことなどから、「ウチ-」は上代の時点で既に接頭辞型複合動詞として存在していたと結論することができる。}, pages = {1--14}, title = {上代日本語における接頭辞を前項とする「ウチ-」}, volume = {12}, year = {2018} }