@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001388, author = {松野, 美海}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本稿では「叔父{ヲ/二}頼る」のようにヲ,二の両格形式が許容される現代語タヨルについて,次の差異を記述した。(1)ヲ格例は中止節内に集中し,後続節に移動動詞を伴う例を典型とする。二格例は中止節内への集中が見られない。(2)ヲ格例はヒト名詞類が9割近くを占め,二格例は非ヒト名詞類をとる例が8割弱を占める。これらから~ヲ/ニタヨルについて,それぞれ次のように特徴づけられた。【~ヲタヨル】タヨルが表す事懇(以下、「依拠」)の成立する場面(主体の存在場面)とヲ格名詞(句)とが同一場面にあることを要求しない。これはヲ格例に心理的依拠の表示例が多い点,依拠の内実が明示されないことが多い点と関係する。【~ニタヨル】二格名詞(句)は依拠と同一場面での存在が要求され,二格例は手段や基盤等,実際の利用が想定されるものが多い。またタヨルの格選択に,ヲ格が一般的に持つとされる「全体(への影響)性」が関与すると指摘した。}, pages = {49--61}, title = {現代語タヨルにおける格形式と用法}, volume = {11}, year = {2017} }