@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02001999, author = {千葉, 軒士}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {拙稿千葉(2009)では、1592年に刊行された『天草版平家物語』で見られる体言と助詞の分け書きから続け書きへ変化する分かち書きに関する方針という変更について、日本語の観察が進んだ結果として表出されたものではなく、体言と助詞の連結を一つにまとめて記すという、既にあった認識を広く具現化しようとしたものであった可能性を指摘した。この考察を踏まえ、本稿では、キリシタン文献ローマ字諸本の文末表現に係る助辞とそれに前接する語との関係に注目した。結果、多くの助辞では拙稲(2009)での指摘と同様に、『天草版平家物語』の後半部分においても分かち書きの方針に変更が見られることがわかった。ただ、question markを伴う助辞についてのみ『伊曾保物語』がこの分かち書きの方針の変更点と考えられる。これは『天草版平家物語』が話し言葉習得のテクストであるのに対し、『伊曾保物語』が宜教師の説教などのためのより実践的な日本語学習テクストであったためで、question markを伴う助辞がその前接する語と分かたれずに記されることで、より実践的な日本語運用能力習得に寄与しようとしたものと考えられる。}, pages = {1--10}, title = {キリシタン文献・ローマ字本の分かち書きについて : 文末に観察される助辞を伴う表現}, volume = {6}, year = {2012} }