@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002005, author = {釘貫, 亨}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {上代語において過去義を持つキ・ケリ・ツ・ヌ・タリ・リの中で「咲きたる花」「荒れたる都」のような述部が先行文脈から項を取らず離散的で自立した表現を構成する分詞(形容詞)用法に組織的に介入できたのはタリだけであった。平安時代以後タリのほかキ・ケリ・リが介入する分詞用法が発達した。テンス表示キ・ケリが過去分詞を構成する例には「古りにし里」「面白かりける夜」など様々なアスペクト表示形態と共起することが多く「見し人」のような単体での介入例の増産に制限があった。リはなお項を取る性格が強く、分詞用法においては現前事態の進行表示という特徴から現在分詞として機能した。中古語の分詞用法では「咲く花(無標識分詞)」「咲ける花(現在分詞)」「咲きたる花(過去分詞)」のような特徴的な鼎立関係が成立し、以後この分詞の枠組みは「生きる力•生きている証•生きた化石」のような現代語の分詞構造に継承されている。, 本稿は、平成二十三年度科学研究費基盤研究(C)による研究成果の一環である。}, pages = {120--110}, title = {奈良平安朝文芸における過去辞が介入する分詞用法}, volume = {6}, year = {2012} }