@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002012, author = {深津, 周太}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {現代語において程度副詞として機能する「チョット」が、文献史上に姿を現すのは、中世後期以降のことである。現行の理解では、この時期の「チョット」も現在同様に程度副詞であったとされることが多い。これは、当時一般に用いられた「チット」や「ソット」という類似した語形を持つ程度副詞群ヘの結びつけから生じた理解であると考えられる。しかし、「チット/ソット」に比して用例数が極端に少ないことや、その用例が動詞修飾用法に集中していること、さらに【擬態語+と】という語構成を持つという分析が成り立つことから、室町期における「チョット」は情態副詞であったとの仮説を立てることができる。現に多くの用例は、<尖ったもの>の様態および、それによる動作のあり方を音象徴的に表現するものと解釈することができ、仮説に矛盾しない。したがってこの語が程度副詞化したのは、室町末期から近世初期以降のことである。この変化は、「チット」との類義・類音関係によるものであり、ある時点において、両者がバリエーションであると同定された結果生じたと考えられる。, 本稿は科研費(特別研究員奨励費 21-55272)の助成を受けたものである。}, pages = {31--43}, title = {室町期における副詞「チョット」の意味 : 抄物資料を中心に}, volume = {4}, year = {2010} }