@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002013, author = {加藤, 淳}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本稿では感情形容詞文の「人称制限」という現象を,言語形式における感情主体と話手,話手と聞手という関係から構造的に示し,発話場面における条件を加えて分析する。現象面から観察すると,例えば「悲しい。」のように,主体が言語形式で明示されない感情形容詞-語文は[話手=主体]に限られ,「聞手の存在」を前提とはしていない。ゆえに,現実には聞手が存在していても話手が感情を表出するのみである。一方,主体が明示される場合は「聞手の存在」を前提としており,発話場面に存在する聞手に発話が向く。この場合に[話手≠主体]である「太郎」を主体とした言い切りの「太郎は悲しい。」は非文となる。人称が「制限」されるのではなく,発話場面において言語形式にあらわれる話手と感情の主体の関係が条件付けられているのである。本稿は感情形容詞文の「人称制限」を契機とし,形式と意味の関係を言語形式の意味機能と発話場面の構造から体系的に定義づけて説明するための端緒と位置づけられる。}, pages = {45--58}, title = {「話手/聞手」関係からみた感情形容詞文}, volume = {4}, year = {2010} }