@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002014, author = {長澤, 理恵}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本稿では「{この/その}N{は/が}P」文を考察対象として、指示詞「この/その」による名詞句指示の様相、名詞句の性質を考察し、「は/が」の出現傾向を捉えることを目的とする。「{この/その}N{は/が}P」文の名詞句Nと先行名詞句間の関係から指示詞「この/その」による文脈指示の様子を親察すると、名詞句指示の様相は一様ではないことがわかる。それはまた「この/その」による指定指示用法と代行指示用法の2形態の区別と一致するという点をまず確認する。さらに、先行名詞句と名詞句N間の関係に注目すると、指定指示用法の場合はタクソノミー的な階層関係に基づく意味関係として捉えることができる。それに対して、代行指示用法の場合には先行名詞句が名詞句Nの「外延」を確定させるような関係が見出され、また同時に名詞句Nは先行名詞句について「意味的な制約」を課していることがわかる。以上の点はいずれも名詞句Nの性質に拠ることが確認できる。このように指示詞の用法の違いにより、名詞句の意味属性関係などの点において異なりを見出し、「は/が」の出現傾向について整理できるということは、「は/が」選択の主要因が名詞句Nにあることを示唆するものである。}, pages = {59--71}, title = {指示詞「この/その」代行指示文における「は/が」の出現傾向 : 名詞句指示の様相と名詞句の性質から}, volume = {4}, year = {2010} }