@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002015, author = {鈴木, 基伸}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本稿では,テクルが表す起動用法を取り上げ,テクルが表す機能についての考察を行った。従来の研究では,テクルが起動相を表すという理由について,また,特定の動詞を要求するという現象についての説明がなされてこなかったが,それらの問題を解明することを目的とした。本稿では,テクルが事態の過程性に焦点を当てていることから,過程性に着目してテクルの機能についての考察を行った。その結果,テクルが焦点を当てるのは事態の中にある過程性であり,その過程性の存在がアスペクト形式としてのテクルを成立させていることがわかった。そして,その過程の一部を取り出すことが,テクルのアスペクト形式としての機能であることを説明した。また同時に,テクルに内在する「来る」の視点的意味から,「出現の過程を表す動詞」や「知覚動詞」などの,発話者の視点の存在が大きく関係するような動詞とは親和性が高く,それらの動詞と共起して,過程的解釈を付与することがわかった。それによって,テクルが必ずしも部分相というアスペクト内容を表さないことも説明できた。}, pages = {87--100}, title = {テクルが表す機能についての考察}, volume = {4}, year = {2010} }