@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002017, author = {千葉, 軒士}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {キリシタン文献・ローマ字本で行われる分かち書きについて、土井(1971)は「天草版平家物語」の210丁前後を変更点として、それ以前は体言とそれに後置する助詞が分かれて表していたものを、続いて表すように変更していくことを指摘する。これを受けた従来の研究ではこの変更をキリシタンたちの日本語観察力の向上ととらえてきた。しかしキリシタン文献・ローマ字本全般に目を通すと体言と助詞を続けて記すという行為が徹底されているわけではない。また行頭と前行末の語とのつながりを示す-(hyphen)も、キリシタン文献全般で行頭の助詞と前行末の体言とをつなぐ例があり、体言と助詞の結びつきを一つのまとまりととらえる意識がキリシタン版作成の初期段階で既にあったことが想定される。「天草版平家物語」で見られた方針の変更は、日本語の観察が進んだ結果として変更したものではなく、体言と助詞の連結を一つにまとめて記すという既にあった認識を広く具現化しようとしたものであった可能性が考えられる。}, pages = {25--34}, title = {キリシタン文献・ローマ字本の分かち書きについて : 体言と助詞の関係から}, volume = {3}, year = {2009} }