@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002028, author = {李, 芝賢}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {現代日本語における「タヨリ」には「連絡,通信を伝えるもの」「助けやよすがとなるもの」というそれぞれの意味によって「便り」「頼り」という別表記が行われている。しかしこのような表記の分化が行われたのは近代期以降のことで,近代以前の「タヨリ」の漢字表記にはその意味に関係なくそのほとんどに「便り」という表記が用いられていた。そして近代期に入り「助けやよすがとなるもの」としての「タヨリ」の表記に「頼り」が用いられることが多くなったことで,現代日本語に見られるような「便/頼」による「タヨリ」の意味区分が行われたが,この意味区分には近代期に成立した新制度の一つである「郵便」が影響を与えたと思われる。「郵便」という語の普及は「便」という字に通信業のイメージを強く抱かせ,「便り」という表記から「助けやよすがとなるもの」の意を排除したのである。そのため「助けやよすがとなるもの」を表すには「頼り」という別表記が必要となり,意味による表記の分化が行われたのである。}, pages = {15--28}, title = {「タヨリ」の漢字表記の史的変化}, volume = {1}, year = {2007} }