@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002029, author = {加藤, 淳}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {人称表現は,話手が聞手との関係をどのように決定するかにかかわる,心的態度の表示となる。「人称」は,ヴォイスやモダリティ,待遇表現などの研究において,「話手」「聞手」の関係を示す心的距離の基準点として記述されてきたが,「人称」そのもののあり方とそれらの言語現象との閑係を体系的に統合するような説明はなされてこなかった。本稿では,話手の心的態度が端的にあらわれるものとして「人称」に着目する。まず人称表現に話手からみた人間関係があらわれることを示し,さらに,話手と聞手の関係が同じで個別に異なる人称表現があらわれる場合には心的距離の変化が示され,この変化が話手の感情の表示となると指摘する。ヴォイスやモダリティ,待遇表現は,すなわち話手の心的態度の表示である。本稿の整理は,ヴォイスやモダリティ,待遇表現のシステムの体系的な説明にもつながる,話手による人称表現の選択という視点からの発展的な説明の端緒となる。}, pages = {29--42}, title = {人称表現における感情表示機能}, volume = {1}, year = {2007} }