@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002345, author = {鬼頭, 祐太}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {中村惕斎『訓蒙図彙』は後世、模倣する辞書や出典として引用した書物もあるが、その成立事情や性格については未だ十分に検討がなされていない。本稿では『訓蒙図彙』の内、本草学に関わる部門として最多の見出し語数を持つ「花草」を対象とし、李時珍『本草綱目』の漢名に和名を付した二書(林羅山『新刊多識編』、貝原益軒「本草綱目品目」)との比較を行った。既に『新刊多識編』、「本草綱目品目」の二書の漢名と和名の対応は異なるものが多いことが示されている。『訓蒙図彙』はその凡例において『多識編』を用いたとしており、影響関係があるとされてきた。この指摘が正しいかは考察すべきであるため、両書を比較した。また、「本草綱目品目」は『訓蒙図彙』とほぼ同時期の刊行である。このころの漢名と和名の対応がどのような様相であったかを検討するため両書を比較した。比較の結果、『訓蒙図彙』「花草」と『新刊多識編』、『訓蒙図彙』「花草」と「本草綱目品目」のそれぞれで類似するものは多くないことが分かった。このことは『訓蒙図彙』及び「本草綱目品目」それぞれにおける漢名と和名の対応については『新刊多識編』からの影響が大きくないことを示唆する。また、『訓蒙図彙』、「本草綱目品目」二書は刊行年代が近いが、漢名と和名の対応には相違するものが多い。}, pages = {45--58}, title = {中村惕斎『訓蒙図彙』「花草」における漢名と和名の対応について : 『本草綱目』関係書との比較を通じて}, volume = {16}, year = {2022} }