@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02002906, author = {加島, 正浩 and KASHIMA, Masahiro}, journal = {名古屋大学国語国文学, Nagoya University Journal of Japanese Language and Literature}, month = {Nov}, note = {本稿は、歌人大口玲子の福島原発「事故」以後の生活詠を分析対象とし、不可視化される傾向にある指定区域外避難者の苦悩やその苦悩を克服していける可能性を示すことを目的とした。まず、福島や東北が「汚染」された土地であるかのように表象されることに抵抗感を抱く人々の言説を分析し、彼らの思いは尊重される必要がある一方で、居住者の思いのみが強調されることで、区域外避難者の存在が不可視化されることを指摘した。そのうえで、区域外避難者の経験が個々別々であるために、避難者同士で共有し合うことができず、〈孤独〉に追い込まれることが区域外避難者の苦悩のひとつであることを明らかにした。そして最終的に〈孤独〉であるために、避難先の電力会社と関係を持たずにすみ、それにより脱原発デモなどの運動に参加することへの敷居が下がり、運動を通じて新たな居場所を得て〈孤独〉を解消していける可能性があることを明らかにした。}, pages = {49--65}, title = {区域外避難者の〈孤独〉を詠む : 原発「事故」以後の大口玲子の短歌に着眼して}, volume = {114}, year = {2021} }