@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02005373, author = {瀋, 豊丹}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本稿では、データベース「複合動詞レキシコン」において格関係が「VV型」の語彙的複合自動詞を中心にその連用形が名詞化する状況を統計的に分析した。その上で、名詞化できる語彙的複合自動詞の特徴に注目し、語彙的複合動詞が持つ多様な内在構造の視点から考察を行った。辞書とコーパスの両方で連用形が自立的に名詞化できることが確認できた語彙的複合自動詞を対象に、三つの視点から調査し、名詞化できない語彙的複合自動詞と対照した結果、次の三点が見出された。(1)語彙概念構造の視点から見れば、全体として非常に偏った分布が見られ、特に全体の七割近くを占める「手段・原因」のタイプが圧倒的に多い傾向がある。この視点が名詞化可能の語と名詞化不可の語にある差を最も反映している。(2)名詞化できる語彙的複合自動詞は名詞化できない語より前後項動詞が独立して名詞化しやすい傾向がある。(3)他動性調和の原則によって、語彙的複合動詞の意志性により異なる傾向が見られ、意志的複合自動詞と非意志的複合自動詞はそれぞれ「非能格自動詞+非能格自動詞」と「非対格自動詞+非対格自動詞」のパターンが最も多い。一方で、名詞化できない語彙的複合自動詞と大きな差異が見られず、この点については更に考察する必要がある。}, pages = {29--42}, title = {連用形が名詞化できる語彙的複合自動詞の特徴に関する一考察}, volume = {17}, year = {2023} }