@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02005378, author = {坂上, 優太}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {〈ス〉のかなは、【寸】、【春】、【須】の三字源が通時的に広く文献に現れる。先行研究では、平安鎌倉期の文献から【須】の非語頭・打消助動詞偏用が指摘され、室町時代に【須】の出現が稀となること、近世整板印刷資料において、再び【須】の出現が増加し、打消助動詞や非語句頭に偏ることが確かめられていたが、近世整板印刷資料で再び出現数が増加する理由は確かめられてこなかった。本稿では、室町時代の書写資料、近世初頭の古活字版および整板印刷資料を対象に、〈ス〉のかな字体運用の実態を調査した。その結果、【須】のかなの出現数増加のタイミングが、古活字版に見られることを指摘した。この現象は整板印刷資料へと連続していくが、印刷を契機として「読む」ためのテキストが考慮され、表記上の工夫が生じえたと捉えられる点を指摘した。}, pages = {72--61}, title = {印刷を契機とするかな字体選択の変化 : 〈ス〉の場合}, volume = {17}, year = {2023} }