@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:02009978, author = {許, 燕}, journal = {Nagoya Linguistics, 名古屋言語研究}, month = {Mar}, note = {本研究では,「あいにく」には「物事の進捗を妨げる不都合な状態A」と「話し手あるいは聞き手が望む(意図・期待)事態B」が関係すると考える。ここでは実例調査結果に基づき,「あいにく」の中心的な構文パターンを「あいにくA状態なので事態Bが実現しない(望む事態の不実現)」であるとした。具体的には,副詞「あいにく」で表される状態と関係する事態の述語の「意志」と「無意志」という性質,および「望む事態」の実現有無・可否に着目して,6つの構文パターンを取り出し,その意味・用法を記述した。その結果,まず「あいにく」の〈副詞用法〉〈連体用法〉〈述語用法〉間における使用場面や文構造の相違が明らかになった。次に,「あいにく」の評価対象が〈出来事〉6割程度,〈命題〉3割強,〈人の行為〉1割弱という分布をなしていることが明らかになった。最後に,〈出来事〉評価から〈人の性質〉評価にわたって,「あいにく」の意味が多義的に発展している様相を考察した。}, pages = {1--20}, title = {〈コトガラ評価〉を表す副詞「あいにく」の意味と用法}, volume = {17}, year = {2024} }