@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00020996, author = {中村, 節子 and NAKAMURA, Setsuko}, journal = {名古屋大学人文科学研究}, month = {Feb}, note = {カタルーニャ州府のバルセロナ市は、市民の芸術文化活動に対する意識が高く、都市環境にも恵まれている。街を発展させる支柱のひとつとして、文化行政が位置づけられ、市民参加型の祭りがアソシエーション活動を活発化させる基盤ともなっている。アソシエーションのメンバーとして活動する祭祀集団の人びとや、一般市民を対象とした聞き取り調査からも、彼らはバルセロナでどう生きていくのかを真剣に考えている人たちであり、文化や芸術を常に意識し活動をつづけていることがわかる。このようにカタルーニャ人は頑固で生真面白であり、思慮深く、文化に対して誇りをもって暮らしている。しかし、一方で、そうした意識の高さや、人間としての強固さは、外国人への排他的な態度や、自民族自優位主義ゆえの差別意識を生み出している。実際、日常生活のさまざまな場面で、カタルーニャ人とカタルーニャ人以外の人びととの摩擦を生む結果もとなっている。こうしたことから、バルセロナが、諸外国あるいは他の州から多くの移民を受け入れ、多民族が生きるコスモポリタンな都市でありながらも、閉鎖的な社会をつくる危険性もはらんでいる点を指摘する。}, pages = {73--84}, title = {カタルーニャ人気質と表出する閉鎖性 : バルセロナにおけるフィールドワークの周辺から}, volume = {38}, year = {2009} }