@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00021005, author = {priyanthika, Attanayake}, journal = {名古屋大学人文科学研究}, month = {Mar}, note = {日本語の「五十音図」は、現代国語教育において重大な役割を果たしているといえる。よって本論文では、日本語の五十音図が国語教育で果たしている役割を探る。まず現代国語教育でこれをどのように学習するかについて考察する。そのために、実際に使用されている小学校の国語教科書を見ていく方針をとる。また、日本語教育での使われ方についても見る。小学校の「国語」においては最初に五十音図が教えられる。小学校では、平仮名と片仮名は五十音図を通じて学び、それに基いてコンピュータで文字を入力するときのローマ字の使用法、ローマ字の「点字の表」「指文字のれい」などを学習する。一方中学校では、五十音図は、仮名文字を規則的に並べたものであると同時に日本語の音節を規則的に並べたものという認識を学ぶ。またその原則として、横の列(段)に同じ母音が、縦の列(行)に向じ子音が並べられ、母音のみのア行以外は「to」「ri」のような「子音+母音」で作られていることや日本語の音節は五十音図に示されていることを学習し、五十音図についてより具体的に把握していく。次に、五十音図によって古典文法の活用を学習する。その時に五十音図の歴史もおおまかに学び、五十音図で歴史的仮名遣いと現代仮名遣いについても学ぶ。高等学校では、五十音図により現代仮名遣いと歴史的な仮名遣いについて学び、大学では専門により専門的に、その歴史などを学ぶのである。文字、音節のみならず、仮名遣い、活用や日本語の歴史の導入までが五十音図に基づいて行われている。こうした利用は日本語教育や音節表を持つ他言語の教育においてはみられない。}, pages = {41--54}, title = {現代日本の国語教育における五十音図の使用}, volume = {39}, year = {2010} }