@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00021009, author = {杉淵, 洋一 and SUGIBUCHI, Yoichi}, journal = {名古屋大学人文科学研究}, month = {Mar}, note = {1926年、有島武郎『或る女』の前篇部分が、駐仏外交官の好富正臣と駐日経験のあるアジア研究家アルベール・メーボンの手によって翻訳され、パリの書肆アーネスト・フラマリオン社より上梓されている。本論では、日本における唯一の文学の師として有島を慕っていた芹澤光治良の回想文などを手掛かりに、この翻訳本が出版された背景、翻訳をめぐる人物達の日本-フランス間における交流を炙り出し、当時の日本語の小説がフランス語に翻訳されていく一過程を、翻訳テクストを作り出していく共同(協働)体というものを念頭に置きながら明らかにすることを狙った。また、その点から、有島武郎が日本文学の変遷において担った役割を再考するとともに、有島武郎の文学作品がフランスに発信されることによって、一部のフランスの知識人階級にインパクトを与えたであろう可能性を、フランス語に訳されたテクストと原書とを比較することによって提記した。}, pages = {89--104}, title = {翻訳行為における<共同/協働>の問題 : フランス語版『或る女(前篇)』をめぐって}, volume = {39}, year = {2010} }