@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00021125, author = {矢倉, 広菜}, journal = {名古屋大学人文科学研究}, month = {Mar}, note = {2005年に世界自然遺産に登録された北海道知床半島では、アイヌのガイドによるエコツアーが行われている。このエコツアーでは、アイヌの文化や自然が紹介されている。ガイドを務めるA氏は、単に職業としてガイド業務に従事しているだけでなく、豊かな知床の自然の中に頻繁に入っていくという仕事上の経験を通して、アイヌの「伝統的」と表現できるような自然観を獲得していった。本稿では、A氏がアイヌとしての自然観を獲得していった過程を、彼の語りに対する筆者の違和感をきっかけにして考察した。自然、そこから見出される神々の存在を意識するようになったとき、彼の中にアイヌの神を発端とした、「アイヌとしての自己」の構築がなされていったのである。この上で、「先住民」に関する事例のみならず、環境問題や自然破壊が叫ばれる現代だからこそ、我々の日常生活から表出する自然観というものが再考されるべきであると指摘する。}, pages = {95--108}, title = {神に守られた自己 : 知床におけるアイヌのエコツアー実銭から}, volume = {41}, year = {2012} }