@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00021127, author = {山田, 健一朗}, journal = {名古屋大学人文科学研究}, month = {Mar}, note = {「人間とは何か」という命題にこたえようとするとき、セクシュアリティ・ジェンダーの問題を抜きにしては真正面から答えることはできないと言っても過言ではあるまい。とりわけ、子供から大人になる過渡期(いわゆる思春期)における人関の性的な関心と欲盟の萌芽は、人間の持つ根源的な宿命を考えさせるに十分な材料となるはずだ。本稿ではテクストとして渡辺淳一『影絵』(1990)を取り上げてみたい。「ある少年の愛と性の物語」と副題がうたれたこの作品は、作者と思しき一人の少年がセックスへの関心を高めながら成長する様子を自伝風に描いており、先に記した人間が性をどのように根付かせていったのかを考えるのに最適の作品と言える。自らの性について告白する文学作品は多数存在するので、他の作家作品・時代背景も参照しながら、渡辺作品における性の問題そして、人間と性の問題を考察してみたい。}, pages = {9--16}, title = {感興と煩悶の狭間で : 渡辺淳一『影絵』の研究}, volume = {41}, year = {2012} }