@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00022383, author = {丸山, 竜平 and MARUYAMA, Ryuhei}, journal = {名古屋大学加速器質量分析計業績報告書}, month = {Mar}, note = {試料の分析結果を公表するに先立ち、我が国の製鉄操業開始に関わる考古学上からの二つの問題点を俎上に載せ、論点を明確化しておきたい。一つは1980年代~1990年代に実施された炭素14年代測定の成果に関する検証である。今日的な分析法(タンデトロンAMS炭素14年代測定法)で得られる成果との異同が問題となるが、その焦点とは如何なるものであろうか、ここでは多様なもののうち、近江の湖西にある比良の山麓一帯の製鉄遺跡群を一例に取り上げる。二つ目は飛鳥・奈良時代という古代国家の最盛期において我が国の鉄生産を牽引した近江の製鉄遺跡の始原的位相を占める山城の山科盆地北部にある製鉄遺跡群の理解である。前者は谷筋ごとに1基あたりが営まれた十数基にのぼる遺跡群の時間的な経緯が問題となる。焦点の一つは弥生時代にまで継続的に遡る遺跡群であるのか、と言った点である。そして後者は7世紀半ば前後での操業時期の如何といった点である。蘇我氏と「大化の改新」、藤原鎌足 と大津宮遷都、そして壬申の乱など政治史と深く関連した時代であって、為政者による鉄の掌握に関わり、製鉄操業の実年代が希求されるところである。, 名古屋大学宇宙地球環境研究所年代測定研究部シンポジウム報告}, pages = {114--119}, title = {古代の鉄の生産・流通(2) : 操業開始年代の検討}, volume = {27}, year = {2016} }