@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00023179, author = {田中, 京子 and TANAKA, Kyoko}, journal = {名古屋大学国際教育交流センター紀要}, month = {Oct}, note = {現在,大学の国際化が重要な課題となっている。本稿では,大学の国際化と留学交流について,留学生相談担当者としての筆者の実践と調査研究の視点から,その変化を整理して検討し,報告する。そしてそこから見える今後の課題を提示する。政策的には,留学生は支援する対象としての学生から,日本人学生と交流し学び合う学生へ,そして現在は大学や社会に貢献できる学生として,その立場を変化させてきた。留学生相談を担当する者の立場から見ると,また別の観点でまとめることができる。留学生の特性が配慮され留学生が特別化されていた時代を経て,現在は留学生と日本人学生という枠組みが流動的になり,国際学生という見方もできるようになっている。留学生は短期滞在者ではなく大学や社会の正式な構成員である,またはそうなれる存在であり,大学はその視点も持って国際化を進めていくことが大切である。今後の課題として,文化を本質的に捉え「私たちの文化」と「異文化」を区別する考え方への検討,個人を出身国の文化の枠内で捉えようとする傾向への検討,言語の選択肢を提供すること,という3点を挙げた。政府や産業界,教育機関などが連携して大学や社会の国際化を進めるにあたっては,日本社会の活性化や大学の競争力向上,グローバル人材育成といった目標とともに,留学生など多様な文化背景を持つ人々の立場を中心にした視点も必要であり,様々な専門性を持つ関係者が発信し,多様な観点を共有,検討していくことが重要である。}, pages = {5--11}, title = {留学生と大学の国際化 : 留学生相談担当者の視点から}, volume = {3}, year = {2016} }