@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00023837, author = {魚住, 友子 and 高橋, 伸子}, journal = {名古屋大学日本語・日本文化論集}, month = {Mar}, note = {筆者らは、魚住・高橋(2016)で初級初期段階での多読の効果を実証的に検証し、継続的に多読を続けていくことにも効果がある可能性を示した。この結果を受け、名古屋大学国際言語センターの6か月の日本語研修コースで、2015年度前期から2016年度前期まで、初級教科書(全20課)の6課以降でも、順次、多読用教材と多読授業の回数を増やしながら、初級コース全体を通して多読活動に取り組んだ。多読の効果を見るために、学習者アンケートの分析を行った。学習者アンケートの結果では、学習者の多読活動に対する評価は、前期では、コース後半に欠席が多く、日本語学習に集中できず、多読活動に対する評価が下がった期もあったが、全体としては、魚住・高橋(2016)で報告した結果と同様に、どの期も、おもしろかった、日本語力の向上に役に立った、という肯定的なもので、多読に対する学習者の意欲が高いことが分かった。特に、学習者全員が、通常の授業だけでなく多読授業も欠席せず、多読用教材をほぼ全部読んでいた期では、多読に対する肯定的評価が非常に高く、各課で学習者に書かせた記録の結果からも学習者自身が多読活動による日本語力の向上を実感していることが分かった。さらに、多読への意欲や日本語力についての効果の実感は、初級初期段階よりも、初級前半の中盤以降から終盤の方が強かった。このことから、初級初期段階から継続的に多読をすることが日本語力の向上に効果的だった可能性があることが改めて認識された。}, pages = {61--84}, title = {初級初期段階から初級全体を通しての多読の実践とその報告 : 教材の作成と3期にわたる実践の過程に焦点を当てて}, volume = {24}, year = {2017} }