@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00026993, author = {玉岡, 賀津雄 and 張, 婧禕 and 佐藤, 俊樹 and Tamaoka, Katsuo and Zhang, Jingyi and Satoh, Toshiki}, journal = {ことばの科学}, month = {Dec}, note = {二重対格制約(double accusative constraint) では,1つの節の中に2つ以上の対格(ヲ格) が現れてはならないとされている(Harada, 1973; Hiraiwa, 2002; 柴谷, 1978; 脳波実験は,備瀬・坂本, 2011)。本研究は,この制約が個別言語の制約として心理的に実在し,文処理において参照されているかを検証した。日本語母語話者に対して,実験群として他動詞使役文の正文・非文のミニマルペアと統制群として三項動詞文の正文・非文のミニマルペアを刺激文とする迷路課題(maze task) を課した。その結果,二重対格制約に違反した他動詞使役文・非文条件は,他動詞使役文・正文条件に比べて反応時間が有意に長かった。同様に,与格(ニ格) の連続である三項動詞文・非文条件は三項動詞文・正文条件に比べて反応時間が有意に長かった。さらに,統制群を基準とした二重対格と二重与格の効果量(正文と非文の反応時間の差) の差を比較した結果,二重対格の方が二重与格よりも効果量が有意に大きかった。二重対格制約が心理的に実在する強い「制約」として参照されていることを示した。以上の結果から,二重対格は文処理における強い制約,二重与格はOCP (Obligatory Contour Principle) の緩やかな制限であると解釈した。}, pages = {115--130}, title = {日本語における二重対格制約の心理的実在の検討}, volume = {32}, year = {2018} }