@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00027837, author = {水野, 瑛子 and 柴田, 龍希 and 俵山, 雄司}, journal = {名古屋大学日本語・日本文化論集}, month = {Mar}, note = {本稿では、日本語母語話者(以下、JNS)と中国人日本語学習者(以下、CJL)の日本語での討論を比較し、討論が行き詰まった際にどのような話題展開が起こるのかを明らかにした。討論のテーマは、「1ヶ月無人島で生活する際に、持っていく最善の物3つを決める」というものであった。話題のまとまりである「話段」の観点から分析した結果、討論の行き詰まった箇所では、「笑い」「沈黙」「感動詞」「沈黙に耐えかねた発話」の4つの現象が起こっていた。その中でも「沈黙に耐えかねた発話」はJNSの討論のみに見られた特徴であった。また、討論の行き詰まりの後には、「条件すり合わせ」「条件確認」「持ち物確認」「持ち物募集」「持ち物提示」という5つの話題展開が見られた。JNSの討論では「条件すり合わせ」によって、CJLの討論では「持ち物募集」と「持ち物提示」によって行き詰まりを解消する傾向が見られた。また、共有されていた意見を再度確認する際には、JNSの討論では「条件確認」、CJLの討論では「持ち物確認」が行われていた。以上の結果から、討論が行き詰まった際、日本語母語話者は、条件について話し合うことで協調的な雰囲気を保ちながら討論を進めていくのに対し、中国人日本語学習者は、結論に直結する話し合いによって討論を進めていくと結論付けた。, 本稿は、2018年日本語教育学会秋季大会で行った発表の内容に大幅に加筆・修正を加えたものである。}, pages = {35--55}, title = {討論の行き詰まりに対する話題展開 : 日本語母語話者と中国人日本語学習者の比較}, volume = {26}, year = {2019} }