@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00028480, author = {山口, 尚 and YAMAGUCHI, Sho}, journal = {Nagoya journal of philosophy}, month = {Sep}, note = {本稿は〈リチャード・ダブル論〉と〈自由意志の概念工学への批判〉の二側面をもつ。すなわち本稿は、一方で、自由意志と道徳的責任の哲学における極端な相対主義者リチャード・ダブルの思想的発展を(1)非実在論の主張(2)メタ哲学的相対主義の提示(3)自由意志論の心理学化の提唱という三段階に分け、彼の全体的思想をアウトラインする。他方で、ダブルの立場の考察から《自由意志や道徳的責任に関する私たちの概念枠組みは簡単に改訂されうるものではない》という洞察が得られるのだが、かかる洞見はいわゆる「自由意志の概念工学」の理解を批判的に深めることに繋がる。本稿の終盤では、私たち自由意志の概念工学者が、或る意味で「十中八九、敗れ去る」ことが指摘される。そして、こうした限界を見据えることによって却って自由意志の概念工学の使命が明らかになる、と言いたい。, ファイル公開日:2019年9月16日}, pages = {19--30}, title = {リチャード・ダブル、あるいは自由意志の概念工学のしかるべき限界について}, volume = {14}, year = {2019} }