@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00028962, author = {田中, 京子 and Tanaka, Kyoko}, journal = {名古屋大学国際教育交流センター紀要}, month = {Oct}, note = {本稿では,日本留学を1年間以上経験してから,約10年~50年が経過したラテンアメリカ出身の20名の日系人元留学生を対象とした,留学の長期的成果についての聞き取り調査の結果を分析し,日系人の日本留学の特徴とその長期的成果について考察した。居住地で各自が持っていた日本人意識の濃淡によって,日本留学への期待は異なっていたが,ほとんどの日系人留学生が来日後,自己のアイデンティティーについて葛藤を経験した。多くの女性元留学生の場合は,受け入れ社会から差別を受けたと感じる経験があった。留学後10年以上が経過し,元留学生たちは,留学経験のある日系人として出身地や日本,または第三国で仕事や生活をしている。留学中の経験によって,日本社会や日本人に対して批判的な立場をとるようになった元留学生もいるが,それでもすべての元留学生が日本のよい面を次世代や周りの人々に伝えようとしている。留学時代に受けた恩恵を今度は自分が返す番であるとして,日本から来る学生等を支援している人もいた。調査結果は,今後の日本における多文化理解や国際教育交流について,興味深い課題を示唆している。}, pages = {5--14}, title = {ラテンアメリカ出身日系人にとっての日本留学の特徴と長期的成果 : 元留学生への聞き取り調査から}, volume = {6}, year = {2019} }