@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00029880, author = {藤森, 秀美}, journal = {名古屋大学日本語・日本文化論集}, month = {Mar}, note = {本稿は「もつ」の意味を明らかにすべく、コーパスで収集した用例を分析したものである。分析対象は他動詞「もつ」とし、自動詞の「もつ」は分析対象外とした。「もつ」は「持つ」と漢字表記されることが多いが、本稿では、平仮名で表記されたものと漢字表記されたものを区別せず、分析する。本稿では、他動詞「もつ」を複数の意味を有する多義語であると捉え、〈人や動物が具体物を手にとる〉、〈人が具体物を保持する〉、〈人が具体物を携帯する〉、〈人や動物が体の一部として器官を有する〉、〈人・組織が具体物を所有する〉、〈人が感情を有する〉、〈人が思考した結果を有する〉、〈人が力・権力を有する〉、〈人が能力を有する〉、〈物が性能を有する〉、〈人が資産を有する〉、〈人が方法・手段を有する〉、〈人が文字・文化・歴史を有する〉、〈人が物事を担当する〉、〈人が費用を負担する〉、〈生物・物・事柄・場所が生物・物・事柄・場所と関係を有する〉、〈人が機会を設ける〉、の17の意味に分けて分析し、別義間の関連性を明らかにした上で、多義構造を図示した。他動詞「もつ」は起点となる意味から大きく保持と所有という意味が派生している。意味の派生を動機づけるのはメタファーとメトニミーという比喩であるという仮説を示した。}, pages = {49--67}, title = {「もつ」の意味分析}, volume = {27}, year = {2020} }