@article{oai:nagoya.repo.nii.ac.jp:00030190, author = {小山, 泰弘 and KOYAMA, yasuhiro}, journal = {中部森林研究}, month = {May}, note = {「近代林学の父」と呼ばれる中村弥六(1854-1929)は、1911年頃の豪雨で崩壊した山林を私費で購入し、見本林として外国産の樹木を植栽した。ここは、現在も「進徳の森」として保存整備され、2017年度「林業遺産」に認定された。今後地域での活用を図るため、現状評価を目的とした区域全体の調査を行った。その結果、外国産樹種は、区域の斜面下部に集中し、豪雨で崩落したとみられる谷部はヨーロッパトウヒが、崩落を逃れた平衡斜面では緩傾斜地にヨーロッパモミ、急傾斜地にストローブマツが植えられていた。また敷地境界は在来種との区別が付きやすいヒマラヤスギやヨーロッパトウヒ、ユリノキが植えられ、境界も明瞭だった。中村弥六は、山地の崩壊防止を目的とした森林造成に際し、明治期に台頭した外国産樹種の導入にかかる実証試験地となるうえ、盗伐や誤伐などの山争いを避ける意味合いも込め、外国産樹種を植栽したと推察した。}, pages = {53--56}, title = {中村弥六が整備した「進徳の森」に関する考察}, volume = {67}, year = {2019} }